「片付けても、またすぐ散らかってしまう…」「どこに置いたらいいかわからなくて、結局“とりあえず置き”が増える…」
そんな悩みを解決する一番の方法が、“定位置を決める”ことです。
定位置管理ができていると、自然に片付けられる・散らからない仕組みが完成し、毎日をスムーズに過ごせるようになります。
この記事では、初心者さんでも簡単に始められる定位置決めのコツ・手順・実例をわかりやすく紹介します。
なぜ定位置を決めると散らからなくなるの?

散らかる理由の多くは“置き場所が決まっていない”こと。つまり、片付けが苦手なのではなく、「戻す場所がない」ことが原因です。
定位置があると…
- 「どこに置く?」と迷わない
- 戻す行動が習慣化される
- 探し物が減る
- “とりあえず置き”がなくなる
片付け上手な人は例外なく、定位置を上手に作っているんです。
毎日使うものを“分類”してみよう

まずは、あなたが毎日使っている物を洗い出しましょう。定位置を決めるための最初のステップです。
1日の行動から必要な物をピックアップする
例として…
- 鍵・財布・スマホ・充電器
- メイク用品
- 文房具
- よく使う薬・ケア用品
- スキンケア
- リモコン・ティッシュ・手帳
これらを一覧にするだけで、「同じ場所に置いたほうが良い物」が見えてきます。
定位置を決めるポイントは“使う場所に近いこと”
動く距離=片付けやすさ
定位置は、「使う場所から一番近いところ」に作ると成功率が上がります。
例:
- 鍵 → 玄関の小物トレイ
- メイク用品 → 洗面所 or リビングワゴン
- 文房具 → デスク横の浅い引き出し
- イヤホン → バッグの定位置 or 玄関置き
“動線に合わせる”だけで片付けの負担が大幅に減少します。
定位置をつくる具体的なステップ

ここでは、初心者さんでも今日からできる5つのステップを紹介します。
① グループ分けをする
同じ用途の物をグループ化するのが基本です。
- 身支度セット(メイク・ヘアケア)
- リビング小物(リモコン・文房具)
- スマホ周り(充電器・イヤホン)
- 外出セット(鍵・財布・ハンカチ)
グループにすると、置き場所が決まりやすくなります。
② よく使うグループから定位置を作る
頻度の高いものから順番に定位置を作ると、成果が出やすく挫折しません。
特に「外出セット」は散らかりやすいので優先度が高いです。
③ 収納は“ワンアクション”が正解
ふたを開ける・引き出しを数段開けるなど、アクションが増えるほど戻すのが面倒になります。
理想は…
- そのまま置ける
- 引き出しを1回開ければ入れられる
- 押し込むだけで整う
ワンアクション収納は散らからない仕組みの最強戦力です。
④ “高さ”を意識する
取り出しやすさは高さで決まります。
- よく使う物 → 腰〜胸の高さ
- ときどき使う物 → 下段
- ほとんど使わない物 → 上段
高さの見直しをするだけで、驚くほど使いやすくなります。
⑤ ラベルをつけて迷わないようにする
誰が見てもわかるように、ラベルやタグで見える化すると定位置が崩れにくくなります。
特に透明ケースを使っている場合はおすすめです。
よく散らかる“あるある場所”の定位置例
● 玄関
- 鍵 → 壁のフック or 小物トレイ
- エコバッグ → ドア横のカゴ
- 印鑑 → 玄関収納の定位置に
● リビング
- リモコン → テーブル横のトレー
- ティッシュ → テーブル脇の棚
- 文房具 → 浅い引き出し
● 洗面所
- メイク道具 → かご or 引き出し
- スキンケア → トレーにひとまとめ
- ドライヤー → 壁掛けホルダー
生活が変わる“ビフォーアフター”イメージ
Before
- 使った物を戻すのが面倒で出しっぱなし
- どこに置けばいいか毎回悩む
- 探し物の時間が多い
After
- 片付けが自然にできるように
- 置きっぱなしが激減
- 部屋に統一感が出てスッキリ
続けやすくするためのちょっとした工夫
● とりあえず置き場を“あえて1つだけ”作る
完全にゼロにする必要はありません。一時置きボックスを1つだけ作ると、散らかる量が激減します。
● 家族と共有する
ラベルと定位置があれば誰でも片付けができます。
● 1日1回だけリセットする
すべて片付けなくてもOK。1~2分の小さなリセットで部屋の状態が保てます。
まとめ|定位置を決めるだけで暮らしは整う
- 定位置づくりは散らからない仕組みそのもの
- “使う場所に近い場所”が基本
- ワンアクション収納で戻す負担を減らす
- ラベルを活用すると定位置が崩れにくい
- 生活動線に合わせることで片付けが続きやすくなる
毎日使う物こそ、定位置があるだけで生活がとても楽になります。少しずつ整えて、あなたの暮らしにぴったりの“片付く仕組み”を作ってくださいね。

